--- 映画で観る場面の英語表現 ---
--- Grammar and Sound In Context ---
言葉には 必ず場面が付いている。
しゃべったり書いたりする人の気持ちや動機が言葉になる。思いを言葉にした人の心は見えないが、心を読み解く鍵が場面にある。
ここでは 場面の英語表現を 語彙、文法、音声、意味にわけて紹介する。
言葉を知るには 場面を知らなければならない。言葉だけで 物事が分かった気になるのは傲慢だ。上っ面で 判断してはいけない。
言葉を教えるには 場面を教えなければならない。意味や文法の説明だけで 教えたつもりになるのは 怠惰だ。言葉を 言葉で教えることには限界がある。まして 英語を日本語で語ると 頭に残るのは 日本語の方だ。
ヒトには 見聞きしただけで場面をつかむ力が備わっている。ヒトには 見聞きした音声や意味を場面と結び付けて記憶する力が備わっている。こうした潜在能力を引き出して 語学力に結びつける。それが 言葉遣いの臨場感だ。臨場感ある言葉をどう学ぶか。臨場感ある言葉をどう教えるか。
映画は 場面の表現力を集大成した大衆的娯楽芸術だ。大掛かりな舞台装置。緻密な時代設定。物静かな音楽。けたたましいファンファーレ。物語の展開。役者の身振りや表情。浮き彫りにされる人情の機微。そこから紡ぎだされる「一言」。